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ルネサスの4~6月、純利益97%減 熊本地震の影響160億円

2016/6/7 23:41
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ルネサスエレクトロニクスは7日、2016年4~6月期の連結純利益が前年同期比97%減の10億円になりそうだと発表した。4月の熊本地震で工場が一時停止し、本来見込めた営業利益のうち80億円が消えた。設備の修繕費用など特別損失も80億円を計上する。工場の再編や自動車関連の高付加価値品に力を入れ、採算を下支えする。

ルネサスは熊本地震で川尻工場(熊本市)が被災した。生産ラインは現在、ほぼ正常化しているが、復旧の過程で稼働率が落ち込んだ。これにより140億円の減収要因が生じる。16年4~6月期の売上高は1450億円と前年同期に比べ19%減る見通し。営業利益は69%減の100億円を見込む。

震災の影響は上期いっぱい残りそうだ。柴田英利最高財務責任者(CFO)は7日、「半導体の生産から出荷までは約3カ月かかるため、7~9月期まで震災のマイナス影響は残る」と述べた。

受注は震災後に落ち込んだ反動もあり、高水準で推移する。4~6月期の生産減を7月以降、どこまで取り戻せるかが通期業績の焦点になる。

すでに事業モデルを高付加価値型にシフトしている。採算の厳しい家電向けなど汎用半導体事業の縮小を決めた。生産子会社の持つ国内3工場の再編も検討している。採算の目安となる売上高総利益率は16年4~6月期も7四半期連続で40%を確保する見込み。

ただ、株式市場の評価は定まらない。株価は5月16日、581円の年初来安値を付け、その後も回復は鈍い。7日は前日比14円(2%)高の631円で取引を終えたが、売買高は46万株強と1カ月ぶりの低水準だった。官民ファンドの産業革新機構が69%出資し、市場で売買できる株式が少ないことも影響している。

東海東京調査センターの石野雅彦シニアアナリストは「好採算の自動車半導体の収益育成に時間がかかっている」として、今期は震災の影響を除いても営業減益となる可能性を指摘する。

損害保険金の受け取りで今後、業績が変動する可能性もある。4~6月期は工場に対する損害保険金を特別利益に10億円計上する。「7月以降も追加で保険金が発生する可能性がある」(柴田CFO)という。

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