江東区、待機児童66%増 木場公園に保育園検討
東京都江東区が1日発表した待機児童数(4月1日現在)は277人で、前年に比べ66%増えた。受け入れ定員を680人分増やしたものの、マンション開発で若い世帯の転入が増えたことなどで大幅に増加した。区は国家戦略特区の枠組みを活用し都立木場公園に保育所を開設するなど、2017年4月までに1000人分の定員増を目指す。
申請者数は4679人で前年に比べ84人減ったが、定員枠が少ない0~2歳児の申込者が増加。待機児童277人のうち0~2歳児が9割を占める結果となった。4月1日現在の認可保育園の定員は1万633人だった。
区は長期計画で毎年1000人分の定員を増やす目標を掲げるが、15年度中に開設できたのは680人分にとどまった。山崎孝明区長は「土地の確保が難しかった」と説明する。
今年度も定員を1000人増やす計画で、区では用地確保のため公用地の活用について検討を始めた。木場公園では200~300人規模の施設を設ける方針で、都など関係機関との調整を急ぐ。