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商社、「非資源」の伸びカギ 17年3月期も稼ぎ頭見えず

2016/5/10 23:59
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資源安のあおりで大手商社は2016年3月期決算で多額の減損処理を強いられた。今期は5社がそろって損益改善を見込むが、減損処理の反動減頼みの様相が強く、稼ぎ頭が見えない。金属やエネルギーなど資源事業の厳しい環境は続きそうだ。一方で各社が力を入れる「非資源」分野も収益拡大に時間がかかり、なお力不足だ。

前期に連結最終損益が1493億円の赤字となった三菱商事は今期、2500億円の黒字への転換を見込む。前期に計上した減損など4260億円の損失がなくなるのが大きく、資源分野の事業別利益は100億円と低水準にとどまる。三井物産も2000億円の最終黒字と急回復を見込むが、全体を押し上げるのは減損処理の減少だ。

これまで稼ぎ頭だった資源ビジネスは商品市況の低迷で収益拡大シナリオを描けなくなっている。今期見通しも原油相場などは「最悪期は脱したが、今後も低迷が続く」(三菱商の増一行最高財務責任者)と各社の慎重姿勢が目立つ。

今後の焦点は「非資源」が収益の柱となるかだ。伊藤忠商事は純利益を前期比46%増の3500億円と最高益を見込み、商社首位を維持する。資源分野の利益計画はほぼゼロで、ほとんどを「非資源」で稼ぐ考えだ。

だが、非資源を伸ばすのは容易ではない。三菱商は今期に生活産業や機械で増益を見込む半面、化学品など含めた非資源全体では2420億円と3%減益となる見通しだ。垣内威彦社長は「事業は順調だが、基盤作りを優先する」と話す。

丸紅は資源事業の赤字が1508億円から210億円に減る一方、非資源は利益が1510億円と3割減る見通し。「船舶や資材などの事業環境が厳しい」(国分文也社長)。住友商事も非資源の利益は横ばい想定だ。

三菱商は10日に中期経営計画を合わせて発表した。成長に向けて最終年度の19年3月期までに2兆円を新規投資し、その約4分の3を非資源分野に振り向ける。それでも純利益目標は3000億円と今期予想比2割増にとどまる。垣内社長は「3年かけて盤石にする」と強調するが、その道は険しそうだ。

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