「失敗は許されぬ」現場に圧力 偽装、東亜建設前支店長が指示

2016/5/7 0:30
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「失敗は許されないというプレッシャーがあった」。羽田空港C滑走路の地盤改良工事を巡り、液状化防止薬液の注入データを改ざんし国土交通省に虚偽報告した東亜建設工業。松尾正臣社長は6日、横浜市内で記者会見し、改ざんを指示した前東京支店長らが社内調査に対し動機についてそう話していることを明らかにした。

「空港という重大な工事でのデータ改ざん。責任を重く感じる」「管理体制の甘さが原因だ」。会見で辞任を表明した松尾社長は終始、硬い表情を崩さず、謝罪の言葉を繰り返した。

松尾社長は、前東京支店長で現執行役員常務が、滑走路の地中に薬液を注入するための穴を十分に掘ることができていないことを知りながら、工事を続行する方針を示していたと説明した。

今回の工事で東亜が採用した「バルーングラウト工法」は同社が独自に開発し、ほかの空港などの工事でも採用されている。松尾社長は「前支店長らには『失敗が許されない』という思いがあり、(部下にも)プレッシャーをかけていたようだ」と話した。

前支店長は後任の現支店長にも不正を引き継ぎ、偽装は幹部2代にわたって繰り返された。松尾社長は「全てを明らかにしてうみを出す」と強調。工事の今後については「年数がかかっても是正工事をやらせてもらいたい」と語った。

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