復旧阻む揺れ、1000回超す 熊本地震

2016/4/29 1:15
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熊本・大分両県で観測された震度1以上の地震が、14日からの累計で千回を超えた。気象庁が観測態勢を強化し始めた1995年以降、内陸や沿岸で起きた地震では最多ペースだ。

1日当たりの地震回数は、マグニチュード(M)7.3の「本震」が起きた16日に202回を観測した。25日には24回まで減ったが、27日は49回、28日は午後10時までに50回となった。

観測態勢が異なり単純比較はできないが、阪神大震災では震度1以上の揺れが2週間で約220回、新潟県中越地震は約680回だった。

余震は復旧や復興を妨げている。熊本市が避難所にとどまる理由を避難者に聞いたところ、7割が「余震による不安」を挙げた。復旧作業の遅れや、危険イメージが過度に広がることによる風評被害も懸念される。

なぜ余震が多いのか。余震は、地震で断層がずれ、付近の割れ残った部分などが触発されて動くことで起きる。

大分から熊本にかけては「別府―島原地溝帯」と呼ばれる地質構造があり、付近に多数の断層が走る「地震が発生しやすい状況」(東京大地震研究所の古村孝志教授)。今回は14日の地震をきっかけに3つの断層帯で大きな揺れが起きた。その結果、多数の断層で余震が続いているとみられる。

東大地震研の平田直教授は「少なくとも発生後1カ月は十分に気をつけてほしい」と話す。

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