2019年6月18日(火)

東洋製缶とホッカン統合 国内縮小、海外競争力を強化

2016/4/26 0:43
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製缶国内首位の東洋製缶グループホールディングス(GHD)と2位のホッカンホールディングスは25日、経営統合することで基本合意したと発表した。国内の食品や飲料缶需要は少子高齢化の影響もあり縮小、容器も多様化している。2社は強みを持ち寄ってコスト競争力を強化し、グローバルにも戦える体制を敷く。

同日、都内で記者会見した東洋製缶GHDの中井隆夫社長は「(ホッカンの主要顧客だった)飲料大手、JTの缶コーヒー事業の撤退や高炉(製鋼)、アルミなど素材業界の再編もあって環境が厳しくなった」と統合の理由を説明。ホッカンHDの工藤常史社長は「両社の強みを発揮して持続的な成長を可能にする」と述べた。

両社合わせた連結売上高は単純計算で9千億円規模となり、3位の大和製缶を引き離す。

2017年4月をめどに東洋製缶GHD株をホッカンHDの株主に割り当てる株式交換を実施し、ホッカンを完全子会社化する。交換比率は今後詰める。株式交換後、ホッカンHDは上場廃止となる見通し。

統合後は東洋製缶GHDを親会社に、同社事業会社とホッカンHDをぶら下げる形態を取る。新会社の社長には中井社長が就く予定。

東洋製缶は飲料や食品の容器製造に強く、幅広い顧客を抱える。特に缶詰の缶は世界的にも競争力が高い。品種もスチールからアルミなど多岐に及ぶ。一方、ホッカンは飲料の充填事業を得意としており、両社は相互補完関係が築けると判断した。

2社は中国と東南アジアで生産を手掛けるが、飲料充填など事業拠点も重複せず、地域間で相乗効果が出せるという。

国内の食品や飲料缶需要は少子高齢化の影響もあり縮小している。スチール缶の14年度の消費量は57万トンと7年連続で前年実績を下回る。

さらにペットボトル業界では飲料メーカーの内製化率が60%以上に達しているほか、充填済みの缶飲料の輸入も増える。パウチ(袋)入り食品やコンビニエンスストアの「ひきたてコーヒー」に代表される紙容器も広がっている。

両社は統合で収益体質を高め、国内市場で生き残りを図るとともに、需要拡大が見込めるアジアなどグローバル市場に活路を見いだす。

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