テロでフィギュアのフランス杯中止
【ボルドー(フランス)=共同】国際スケート連盟(ISU)は14日、パリ中心部での同時多発テロを受け、フランス南西部のボルドーで開催中だったフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ、フランス杯を中止すると発表した。
14日は大会最終日でフリーの演技を予定していた。日本からは13日のショートプログラム(SP)で首位に立った宇野昌磨選手(17)=愛知・中京大中京高=ら4人が出場していた。成績の取り扱いについては未定だが、ISU関係者によると、12月のGPファイナル(バルセロナ)出場を争うポイントについては、SPの成績がそのまま換算される方向という。
ISUは警備を強化して開催する方針を決め、選手も練習していた。しかし、フランス全土が非常事態宣言下にあることから、フランス内務相とボルドー市長が、フランス連盟に対して大会の中止を指示。ISUもこれを受けて決定を下した。フランス連盟のガイアゲ会長は「非常に残念で、申し訳なく思う」と苦渋の表情で話した。