池江璃花子に五輪辞退求める声 「とても苦しい」

白血病による長期療養を経て東京五輪代表入りを決めた競泳女子の池江璃花子(20)=ルネサンス=が7日、会員制交流サイト(SNS)を通じて代表の辞退や五輪への反対を求めるメッセージが寄せられていることをツイッターで明かし「この暗い世の中をいち早く変えたい、そんな気持ちは皆さんと同じように強く持ってます。ですが、それを選手個人に当てるのはとても苦しいです」と心境をつづった。
新型コロナウイルス禍で大会開催の是非について議論が白熱していることを踏まえ「オリンピックの中止を求める声が多いことは仕方なく、当然の事だと思っています」とした。その上で「持病を持ってる私も、開催され無くても今、目の前にある重症化リスクに日々不安な生活も送っています。私に反対の声を求めても、私は何も変えることができません」と指摘した。
五輪については「私も、他の選手もきっとオリンピックがあってもなくても、決まったことは受け入れ、やるならもちろん全力で、ないなら次に向けて、頑張るだけだと思っています」と記した。
池江選手は3年ぶりに出場した4月の日本選手権で50メートルと100メートルの自由形とバタフライ計4種目を制し、リレーメンバーとして五輪代表入りした。〔共同〕