阪神、藤原オーナーが社長兼任 揚塩氏の辞任受け
プロ野球阪神は20日、藤原崇起オーナー(68)が12月1日から球団社長を兼任すると発表した。両役職の兼任は阪神球団で初めて。大阪市内の阪神電鉄本社で取材に応じた藤原オーナーは「総合的に考えて、私がやるということが今の一番いいやり方。すごく緊張感がある」と表情を引き締めた。
チーム内で新型コロナウイルス感染者が続出した責任を取り、10月に辞任を表明していた揚塩健治社長(60)の後を引き継ぐ。現場により近い立場で球団運営に携わることで、課題を把握しやすくすることも期待され「現場の実態が分からないと判断できない。一生懸命話を聞いて、肌で感じて考えていきたい」と抱負を語った。
阪神では、開幕前の3月下旬に藤浪晋太郎投手(26)ら3選手が感染。その前に他の4選手を含む不特定多数で会食していたことが判明した。シーズン中の9月19日にも糸原健斗内野手(28)らが遠征先で球団が定めたルールの上限を超える人数で会食、複数グループの計5選手が陽性となり、他にチームスタッフ4人の感染も確認された。
藤原氏は阪神電鉄に1975年に入社し、2011年に社長、17年に会長に就任。18年12月から阪神球団のオーナーを務めている。〔共同〕