女子アイスホッケーの元五輪代表、パワハラで処分
日本アイスホッケー連盟は14日、北海道清水町を本拠とする女子の「フルタイムシステム御影グレッズ(現高須クリニック御影グレッズ)」での指導陣によるパワーハラスメント問題で、平昌冬季五輪代表の小野粧子元選手兼コーチを活動停止6カ月、夫の豊元コーチを登録停止3年とする処分を発表した。
戒告となった監督、別のコーチ1人を含めた指導者5人は4月に退任している。五輪で5試合に出場し1得点を挙げた小野元選手兼コーチは5月に現役引退を表明した。
連盟によると、日本代表経験もある豊元コーチは2008年ごろから複数の選手に対しスティックでヘルメットを殴るなどの暴力行為があった。15、16年には罵声を浴びるなどした社会人の2選手が、18年3月には試合途中でベンチから強制的に排除されたことで中高生3人が、退部に至ったという。小野元選手兼コーチは夫による特定選手への叱責などに同調。複数選手を孤立状態にさせるなどした。
連盟が「他の選手と歴然とした上下関係があり、絶対的な存在だった」と認定した小野元選手兼コーチは「指導でやってきたことがいじめと取られ、そういうふうに受け取られるとは思わなかった」と話しているという。〔共同〕