プロ野球、セ・パ交流戦を中止 5月中の開幕断念
プロ野球の12球団代表者会議が17日、オンライン会議で開かれ、新型コロナウイルスの感染拡大で延期しているセ、パ両リーグの公式戦の5月中の開幕を断念し、交流戦の中止を決めた。斉藤惇コミッショナーは記者会見で「日本シリーズまでの日程を考慮し、交流戦の開催を見送らざるを得ない」と述べた。

「日本生命セ・パ交流戦」として2005年に導入された交流戦が実施されないのは初めて。今季は5月26日から6月14日まで、各球団18試合ずつが組まれていた。
交流戦を含めて各球団143試合を予定していたレギュラーシーズンの短縮は確実となった。斉藤コミッショナーは「全国に緊急事態宣言が発出された。5月中の開催は断念せざるを得ない。レギュラーシーズンの試合数もある程度削減せざるを得ない」と説明。無観客試合の可能性については「今日は話し合っていないが、そういうことも考慮していかないといけない」と語った。
今月下旬から来月上旬に開幕日を決めたいとする姿勢は変わっていない。22日に予定される政府の専門家会議の分析結果を踏まえ、23日にサッカーのJリーグと連携して設置した新型コロナウイルス対策連絡会議と12球団代表者会議を開き、日程を協議する。日本野球機構(NPB)によると5月6日にも政府専門家会議が開かれる見通しで、開幕日の判断はその後に持ち越される可能性もある。〔共同〕