巨人、菅野のメジャー移籍容認へ ポスティングで

プロ野球巨人の菅野智之投手(31)が今オフの米大リーグ挑戦を希望した場合、球団がポスティングシステムによる移籍を容認することが26日、分かった。球団幹部が明言した。菅野は海外フリーエージェント(FA)権を取得しておらず、移籍には同制度を使う必要がある。球団では昨季終了後に山口俊投手が初めて同制度を使ってブルージェイズに移籍した。
近日中に菅野と球団が話し合いの場を持つ。球団幹部は米球界もコロナ禍で揺れている事実があるだけに「パフォーマンスを発揮できる環境なのか、社会的なこともある。本人も迷っている」と話した。
菅野は今季、開幕投手から13連勝してプロ野球記録を樹立。14勝2敗でセ・リーグ最多勝と勝率第1位を獲得し、チームのセ・リーグ2連覇に大きく貢献した。
東海大時代の2011年のドラフト会議で日本ハムから1位指名を受けたが入団を拒否。翌12年のドラフト会議で巨人に1位指名されて入団した。2年目の14年にセの最優秀選手(MVP)に選ばれ、18年は最多勝、最優秀防御率、最多奪三振を獲得。クライマックスシリーズ(CS)で無安打無得点試合を達成し、2年連続で沢村賞を受賞した。通算196試合に登板し、101勝49敗、防御率2.32。〔共同〕