12球団が共同声明「球界浄化に全力」 野球賭博など受け
プロ野球で野球賭博問題やチームの勝敗に絡む現金授受が相次いで判明したことを受け、12球団は23日、東京都内で代表者会議を開き、「球界の浄化に全力で取り組み、ファンの皆さまの信頼回復に最善の努力を尽くします」などとする共同声明を発表した。25日の公式戦開幕を前に、球界全体で再発防止に取り組む姿勢をアピールした。
野球賭博や試合の勝敗に絡んだ現金授受について、新たな事案は報告されなかった。パ・リーグの理事長を務める西武の関洋二球団専務は、熊崎勝彦コミッショナーから指示を受けた野球賭博問題に関する各球団の再調査について「一定の区切りと考えている」と話した。
高木京介元選手が22日に1年間の失格処分を受けるなど、野球賭博問題で昨年から計4人の処分者を出した巨人は、共同声明を受け「各方面に多大なご迷惑をお掛けし、あらためて深くおわび申し上げます」とのコメントを発表した。
野球賭博の問題をきっかけに、試合前の円陣で「声出し」と呼ばれる発声をした選手が自チームの勝敗に絡んで他選手と現金をやりとりしたり、高校野球を対象にした選手間での賭けや、優勝校を当てる「くじ引き」をしたりしていたことが各球団で相次いで発覚した。〔共同〕