五輪の卓球台、「T」モチーフに デザイン発表
国際卓球連盟(ITTF)は6日、東京五輪・パラリンピックで使用される卓球台のデザインを発表した。日本メーカーの「三英」が作製し、東京と卓球(TableTennis)の頭文字「T」をモチーフにしたデザインで、「MOTIF(モティーフ)」と名付けられた。

東日本大震災からの復興への願いを込め、脚部には岩手県岩泉町の高品質なウダイカンバ材を使用。日本の林業の加工技術を生かした流線形の造形に、伝統の輪島塗を施した落ち着いたたたずまいで「日本のものづくりの結晶」をコンセプトとしている。
リオ大会後に同社製の卓球台を使用するとの認定を受け、デザインや安定性などを改良。同社は「車いすの選手にも使いやすいように工夫した」としている。
前回に引き続きデザインを手掛けた澄川伸一氏は「極力シンプルな中に日本の美意識を感じさせるデザインを目指した」とコメント。三浦慎社長は同社のホームページ上で「東京五輪で選手がもう一歩高みを目指す動機になってくれれば」と思いを語った。〔共同〕