高野連、センバツは有観客で準備 入場料金を改定
日本高野連は13日、第93回選抜高校野球大会の運営委員会を開き、兵庫県西宮市の甲子園球場で、3月19日に開幕する同大会を有観客で開催する準備を進めると発表した。新型コロナウイルスの収束が見通せない中、兵庫県を含む近畿3府県などに緊急事態宣言が再発令され、日本高野連の対応が注目されていた。
出場32校は今月29日の選考委員会で決定。3月12日に予定されていた抽選会は2月23日に前倒しとなり、各校主将がリモートで参加する。開会式は全校が甲子園球場で入場行進する形は取らず、簡素化。甲子園練習も実施しない。
感染症対策に経費がかかることや、観客数が制限されて従来の大会より入場者が減少する可能性があることなどから、入場料金を改定。席を取るための列ができることを防ぐため、入場券は全て指定席とし、前売りで販売。中央と内野の席が1400円値上がりし、無料だった外野席は700円になる。アルプス席は学校関係者のみに販売する。
日本高野連の小倉好正事務局長は引き続き感染状況を注視するとした上で「政府の指針に従い、専門家のご指導を仰ぎながら最終的な判断をさせていただく」と語った。
昨年の選抜大会は出場校が決まり、無観客で準備を進めていたが、開催を断念。夏の全国選手権大会とその出場権を懸けた地方大会も中止となった。〔共同〕