豪栄道引退、親方衆ねぎらう 八角理事長「責任全うした」
大相撲で引退した元大関豪栄道の武隈親方(33)=本名沢井豪太郎、大阪府出身、境川部屋=が記者会見に臨んだ29日、親方衆からねぎらいの言葉が相次いだ。
日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は看板力士が去り「本当にお疲れさまと言いたい。全勝優勝した時は上(横綱)に上がれると思った。苦しかったと思うが、大関の責任を全うした」とたたえた。
元豪栄道と同様、大きくはない体で3度の優勝を果たした玉ノ井親方(元大関栃東)は「まだまだできるんじゃないかと思うが、精神的にも限界だったのだろう」と心中をおもんぱかった。浅香山親方(元大関魁皇)は現役時代に11度対戦。「立ち合いの踏み込みがいい力士だった。必ず上にいく予感がしていた」と当時を振り返った。
来場所の大関は貴景勝だけ。番付を編成する審判部の藤島副部長(元大関武双山)は「番付の上でも(一人大関は)寂しい」と話し、現役力士に対し「努力した人間しか上がれない位置。ひたすら稽古するしかない」と奮起を促した。〔共同〕