日本ハム大谷、メジャー挑戦濃厚 今オフにポスティング
投打の「二刀流」で活躍しているプロ野球日本ハムの大谷翔平投手(23)が、今季終了後にポスティングシステムを利用して米大リーグに挑戦することが13日、濃厚になった。関係者によると昨季終了後から本人のメジャー挑戦の意思は変わらず、球団はシーズン終了後に本人と話し合う方針。昨年12月の契約更改交渉の場で、球団はポスティング制度の利用を容認する考えを示している。

大谷は今季が5年目で、1軍での登録が9シーズン必要な海外フリーエージェント(FA)権の資格は満たしておらず、移籍するためには所属球団の了承を得てポスティング制度を利用する必要がある。ポスティング制度は日本野球機構(NPB)と米大リーグ機構(MLB)が改正を協議中。関係者によると同制度を含め、日米間の選手の移動について包括的に交渉中で、日本シリーズ終了までには合意に達する見通し。
大谷は岩手・花巻東高3年生の2012年にメジャー希望を表明したが、ドラフト1位で指名した日本ハムから、投手と野手による「二刀流」での育成方針を提示されるなど入団交渉を重ね日本のプロ野球入りを決めた。
今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は右足首を痛めて出場を断念。4月に左太もも裏を肉離れするなど投手としての調整は大きく出遅れたが、12日に今季3度目の登板で163キロをマークするなど、六回途中まで1安打無失点で今季初勝利を挙げた。〔共同〕