巨人、菅野の意思尊重 ポスティング申請発表
プロ野球巨人は8日、菅野智之投手(31)が米大リーグ球団と交渉するため、ポスティングシステムの申請を行ったと発表した。全30球団に契約可能選手として通知され、交渉期間は米東部時間8日午前8時(日本時間8日午後10時)から来年1月7日午後5時(同8日午前7時)までとなった。
譲渡金を支払う意思がある全ての球団が交渉可能。契約が成立すれば契約金と年俸の総額に応じ、巨人への譲渡金額が決まる。メジャーの今オフの移籍市場は新型コロナウイルスのため不透明な状況で、巨人残留の選択肢もあるという。巨人は4度のセ・リーグ制覇の貢献度を理由に挙げたほか「大学卒業から1年間、ドラフト指名を待つために浪人生活を送りました。これらの事情を考慮し、本人の思いを受け入れました」などとした。
菅野は神奈川・東海大相模高から東海大を経て2013年にドラフト1位で巨人入り。14年にリーグ最優秀選手、17年から2年連続で沢村賞に輝いた。今季はプロ野球新記録の開幕投手からの13連勝などで14勝2敗、防御率1.97でチームのリーグ2連覇に貢献した。通算成績は196試合に登板し、101勝49敗、防御率2.32。
来季からのメジャー移籍を目指している日本選手では既に、日本ハムの有原航平投手(28)と西川遥輝外野手(28)がポスティングの申請手続きを行い、ロッテの沢村拓一投手(32)は海外フリーエージェント権を行使した。〔共同〕