大谷、2年総額8.9億円で合意 エンゼルスと調停回避
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【ロサンゼルス=共同】米大リーグ、エンゼルスは8日、大谷翔平(26)と年俸調停を回避し、2年総額850万ドル(約8億9千万円)で契約合意したと発表した。年俸は今季が300万ドル、来季は550万ドルとなる。プロ野球日本ハム時代の最高年俸は2017年の推定2億7千万円。
このオフに初めて年俸調停の権利を得た大谷は1月15日の希望額提出期限に250万ドルの球団提示に対し、330万ドルを求めた。17日にキャンプインを控え、80万ドルの開きは複数年契約で埋める形で、19日の見通しだった公聴会に臨むことなく折り合った。
メジャー1年目の18年は投打の「二刀流」で活躍し、新人王に。右肘手術から2季ぶりに投手復帰した昨季は2試合で0勝1敗、防御率37.80。打率1割9分、7本塁打、24打点と投打に不振だった。
年俸調停の権利は基本的に出場登録が3年以上6年未満の選手に与えられる。日本選手では1999年にメッツの野茂英雄が初めて年俸調停を申請。レッドソックスの田沢純一は複数回申請し、ともに公聴会前に合意した。