かど番の正代、初場所「間に合う」 朝乃山も巻き返し期す
大相撲11月場所をともに途中休場した正代、朝乃山の両大関が30日、報道陣の電話取材に応じ、初めてかど番で迎える初場所(来年1月10日初日・両国国技館)への意欲を語った。
新大関場所で左足首を負傷した正代は「間に合うと思う。勝ち越せればいいかなと思う」と来場所の出場に支障がない見通しを示した。この日、東京都墨田区の時津風部屋で四股やすり足などの基本運動を行い「四股を踏む分だったら、痛みは感じない」と説明。年内に相撲を取る稽古を再開する希望も口にした。
11月場所は初日から3連勝したが、3日目の小結高安戦で土俵下へ着地した際に痛め、5日目から休場した。「変に勝ちにこだわり過ぎて、このけがにつながったところもある」と反省。大関貴景勝の優勝を見て「いい刺激をもらった。頑張らなくてはいけない」と自らを鼓舞した。
右肩の故障で3日目から休んだ朝乃山は、痛みがほぼなくなったという。この日は墨田区の高砂部屋で四股やすり足で汗を流し、今後は様子を見て患部に負荷をかけていく予定。自身初の休場を経験し「悔しさを来場所にぶつけたい。上を向いて前に進むしかない」と巻き返しを期した。
26日には師匠が元大関朝潮の先代(現錦島親方)から新しい高砂親方(元関脇朝赤龍)に交代した。伝統ある部屋を担う大器は「自分が頑張らないと下の子が強くならない。引っ張っていかないといけない」と責任感をにじませた。〔共同〕