NPBが「田沢ルール」撤廃、契約可能に 20年ドラフトから
日本野球機構(NPB)と12球団によるプロ野球実行委員会が7日、オンラインで開かれ、日本のドラフト指名を拒否して外国のプロリーグでプレーした選手とは一定期間契約できないとする「田沢ルール」を撤廃し、今後同様の規定は作らないことを決めた。
米大リーグ、レッドソックスなどで活躍した田沢純一投手が2008年にメジャー挑戦を表明した際に取り決められた申し合わせで、高校生が直接米球界入りした場合は帰国から3年、大学生と社会人の場合は2年、12球団との契約が禁じられていた。
7月に独立リーグのルートインBCリーグ埼玉へ入団した田沢投手は、今年のドラフト会議で指名可能となった。
NPBの井原敦事務局長は、田沢投手の帰国を機に検討を進めてきたと説明。プロ野球の育成環境が整備され、米国のマイナーリーグより待遇や練習環境が良いという評価がアマチュア球界に定着してきたことなどを理由に挙げた。日本プロ野球選手会も8月のNPBとの事務折衝で撤廃を求めていた。〔共同〕