白鵬、出稽古で上々の動き 魁聖らに14戦全勝

大相撲春場所(12日初日・エディオンアリーナ大阪)で38度目の優勝を目指す横綱白鵬が6日、出稽古を開始し大阪市平野区の友綱部屋で、幕内魁聖らを相手に14戦全勝と上々の動きを見せた。
魁聖が途中で右膝付近を負傷したこともあり、番数は少なめだったが得意の右四つでの寄りを中心に自らの動きを確かめた。「いい汗をかいた。環境を変えてできたのは、気分の部分でもいいし(感覚も)滑り出しとしては良かった」と満足げだった。
4場所優勝から遠ざかるのは、横綱昇進後では最長。場所前の稽古は好調でも、後半戦で失速するのが最近の傾向だ。稀勢の里が加わり、17年ぶりの4横綱時代で本来の勝負強さを示せるか。「乗り越えていく。(調整を)意識して、考えていく」と自らに言い聞かせるようだった。〔共同〕