沢村賞、中日・大野雄大が初受賞 最多勝の巨人・菅野抑え

プロ野球草創期の名投手、故沢村栄治氏を記念し、シーズンで最も活躍した先発投手を表彰する「沢村賞」の選考委員会が23日、東京都内で開かれ、中日の大野雄大投手(32)が初受賞を果たした。
大野雄は20試合に登板し11勝6敗、防御率1.82、148奪三振で最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得。投球回の148回2/3と10完投、6完封はセ、パ両リーグを通じてトップで、45イニング連続無失点の球団新記録もマークした。
選考委員会では、開幕戦から13連勝し14勝2敗で最多勝と勝率第1位に輝いた巨人の菅野智之投手(31)との比較になった。堀内恒夫委員長は「2人とも選考に値する数字だが、ベストワンは大野君ではないかという意見が大半を占めた」と説明した。
沢村賞の選考基準は15勝、150奪三振、10完投、防御率2.50、200投球回、25試合登板、勝率6割の7項目で、大野雄がクリアしたのは完投と防御率、勝率の3項目だったが、新型コロナウイルス感染拡大でシーズンが143試合から120試合に短縮され過密日程となったことが考慮された。〔共同〕