貴景勝「つかみ取った」 優勝から一夜、結婚も公表
大相撲11月場所で2年ぶり2度目の優勝を果たした大関貴景勝(24)=本名佐藤貴信、兵庫県出身、千賀ノ浦部屋=が千秋楽から一夜明けた23日、東京都台東区の千賀ノ浦部屋からオンラインで記者会見し「初優勝の時は夢みたいだった。今場所は(小結照ノ富士との優勝決定戦で)直接対決だったし、つかみ取った感覚」と喜びをかみしめた。
千秋楽の結びでは1差で追っていた照ノ富士に敗れた。すぐに気持ちを切り替え「自分の相撲を取り切れず、来年まで相撲を取れないということはしたくなかった」と集中力を高め、会心の内容で1年を締めくくった。

大関昇進後は苦しんだ。初めて看板力士として臨んだ昨年夏場所は右膝負傷で途中休場。その後は大関から陥落した時期もあり「いろんなことがあった。そういう経験も必要だと思った」と地道に復活への道を歩んだ。
2横綱2大関が休場した場所で責任を果たした。婚約していた元大関北天佑(故人)の次女、有希奈さんと今場所前に結婚したことも公表し「(優勝を)喜んでくれている」と私生活も充実。来場所の綱とりへ「やれることをやり切って、しっかり勝負していきたい」と意欲を語った。〔共同〕