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元横綱稀勢の里が断髪 「力士卒業」「また第一歩」

断髪式で横綱白鵬(中央)にはさみを入れてもらう元横綱稀勢の里の荒磯親方(29日午後、両国国技館)=共同

1月の大相撲初場所限りで現役を引退した荒磯親方(33)=元横綱稀勢の里、本名萩原寛、茨城県出身、田子ノ浦部屋=の引退相撲が29日、東京都墨田区の両国国技館で開かれ、断髪式では元横綱3代目若乃花の花田虎上氏や元横綱日馬富士のダワーニャム・ビャンバドルジ氏ら約300人が別れのはさみを入れた。

荒磯親方は父の萩原貞彦氏や同年代の力士にはさみを入れてもらう際、涙を流す一幕もあり、最後は師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)に大銀杏(おおいちょう)を切り落とされた。

その後はオールバック風の髪形に整えられ「今日をもって力士を卒業。(まげは)力士の象徴だった。また第一歩が始まる」と感慨深げだった。

29日は先代師匠の故鳴戸親方(元横綱隆の里)の誕生日。恩師の教えを「逃げない。一生懸命やり続ける。正々堂々と闘う」と述懐し、指導者としては「これというものを追求し、(力士には)忍耐力を身に付けてほしい」と理念を語った。将来的には独立して部屋を興す希望を抱いている。

何度も熱戦を繰り広げた横綱白鵬関もはさみを入れ「ライバルとして名前を外せない存在」と表現。連勝を63で止められた2010年九州場所の一番を思い出の取組に挙げ、白鵬関は「あれがあるから今がある。もう十分に闘った。今度は自分たちの弟子同士を闘わせたい」と笑みを浮かべた。〔共同〕

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