玉ノ井部屋勢が復帰 コロナ集団感染、秋場所を全休
新型コロナウイルスに集団感染し、力士28人全員が秋場所を全休した玉ノ井部屋勢が8日、11月場所初日に復帰した。感染していた十両富士東は敗れたが「また本土俵に上がれることが一番うれしい」と素直に喜んだ。
富士東は感染当時、38.5度の発熱でPCR検査により陽性判定。「どうなってしまうのか不安だったが、軽症で良かった」と実感を込めた。今は後遺症もないという。
力士全員は特例で今場所の番付が維持された。十両東龍は感染しなかっただけに「普通なら幕下に落ちていた。親方衆に感謝したい」と述べた。
師匠の玉ノ井親方(元大関栃東)も勝負審判として職務に復帰。番付据え置きについて日本相撲協会への謝意を述べた上で「土俵に上がれる喜びをかみしめて取りなさいと弟子に伝えた。焦らず、土俵の感覚を取り戻してくれたら」と感慨深そうに語った。〔共同〕