23歳冨田が初優勝 全日本女子柔道、朝比奈は初戦敗退
体重無差別で争う柔道の全日本女子選手権は27日、東京・講道館で行われ、昨年3位の冨田若春がコマツ勢同士の決勝で橋本朱未を下して初優勝した。14分56秒に及ぶ熱戦の末、指導3で反則勝ちを収めた。
23歳の冨田は払い腰や小外掛けなど立ち技がさえ、初戦の2回戦から5試合を勝ち抜いた。18歳の桑形萌花(兵庫・夙川高)と稲森奈見(三井住友海上)が3位。2016年リオデジャネイロ五輪78キロ級代表の梅木真美(ALSOK)は準々決勝で稲森に敗れた。
78キロ超級元世界女王で3年ぶり2度目の優勝を狙った朝比奈沙羅(ビッグツリー)は初戦の2回戦で敗退。桑形に延長戦の末、指導3による反則負けを喫した。
最軽量級の48キロ級から挑戦した角田夏実、52キロ級で元世界女王の志々目愛(ともに了徳寺大職)も初戦の2回戦で敗退。角田は玉置桃(三井住友海上)、志々目は梅木に屈した。玉置は3回戦で冨田に敗れた。
今大会は新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月から延期され、無観客で実施。出場選手にはPCR検査を義務付けた。来夏の東京五輪代表7人は出場していない。〔共同〕