大野「挑戦する1年に」 柔道男子、ハワイ合宿を開始
【ホノルル=共同】柔道の日本男子は4日、米ハワイでの強化合宿をスタートし、2016年リオデジャネイロ五輪73キロ級覇者で昨年世界王者の大野将平(旭化成)らが稽古に励んだ。大野は「覚悟を持って挑戦する1年になる。どんな場所であっても、自分のやるべきことをしっかりやる」と強い決意を語った。

ホノルル近郊の教会内にある体育館に畳を敷き、地元の選手約20人も参加。打ち込みや寝技を中心に約2時間、汗を流した。66キロ級で昨年初の世界王者に輝いた丸山城志郎(ミキハウス)は得意の内股の精度を入念に確認。「暖かい場所で練習できるのは本当に素晴らしい。積極的に追い込みたい」と意欲的に語った。同級で元世界王者の阿部一二三(日体大)は担ぎ技を放って調整した。
選手は稽古前、ワイキキビーチ近くでカヌーに挑戦。オールを約1時間こぎ、背中や肩を重点的に使う慣れない動きに苦戦しながら笑顔を見せた。井上康生監督は「今年は異常な緊張感が常につきまとう。追い込みつつ、明るく元気にするところは重要視したい。選手たちは楽しんでおり、良かった」とうなずいた。
観光地ココヘッドの登山も予定されていたが、雨のため延期となった。