日本ハム・西川のポスティング不成立 コロナで交渉難航

日本ハムは3日、ポスティングシステムを利用して米大リーグへの移籍を目指していた西川遥輝外野手(28)が交渉期限の米東部時間2日午後5時(日本時間3日午前7時)までに契約が合意せず、不成立になったと発表した。日本ハムに残留する。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で大リーグの移籍市場が停滞。西川と同じ外野手でもアストロズからフリーエージェント(FA)となったスプリンガーやブレーブスからFAとなったオズナら大物も去就が不透明な状況が続いており交渉が難航した。大リーグは昨季、無観客開催だったため各球団は財政面で苦しんでいることも逆風となった。
西川は2019年オフの契約更改交渉の席で球団にメジャー挑戦を要望。昨年12月3日に球団がポスティング制度の申請を行った。昨季、国内フリーエージェント(FA)権を取得したばかりで、大リーグ移籍にはポスティング制度を利用する必要があった。
日本選手でポスティング制度での移籍が実現しなかったのは19年12月の菊池涼介内野手(広島)以来。〔共同〕