ダイキンの21年4~12月期、純利益38.8%増 通期予想を上方修正
ダイキン工業が7日発表した2021年4~12月期の連結決算で、純利益は前年同期比38.8%増の1787億2300万円となった。2022年3月期通期の純利益予想は引き上げた。純利益は前期比34.4%増の2100億円を見込む。アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサスは2218億3800万円だった。
ダイキンは空調機業界の世界的なリーディング企業。空調・冷凍機事業においては、施工技術者不足の課題に応え、工事の簡素化と工事品質の安定化に対応した「VRV」や「スカイエア」、働き方の変化によりニーズの高まる小部屋などの空調に適した『machi(マチ)マルチ』、空気質のニーズに応える全熱交換器『ベンティエール』や『ストリーマ除菌ユニット』など、商品ラインナップの強化と提案の拡大を進めたことにより、業務用空調機器の売上高は前年同期を上回った。従来の加湿・除湿や給気換気に加えて、排気換気機能を新たに搭載した『うるさらX(エックス)』、コンパクトで狭いスペースにフィットする壁掛形エアコン「CXシリーズ」、ウイルスや菌の抑制性能を高めた『UVストリーマ空気清浄機』など、商品性能の強化とユーザー訴求の強化を進めたことにより、住宅用空調機器の売上高は前年同期を上回った。
4~12月期の売上高は前年同期比25%増の2兆3019億3900万円、営業利益は同33.4%増の2595億100万円、経常利益は同36.1%増の2664億3500万円だった。通期予想に対する第三四半期の進捗率は営業利益で83.7%と過去5年の平均(80.3%)を上回る。
2022年3月期の営業利益は前期比29.9%増の3100億円(従来予想は前期比25.7%増の3000億円)、経常利益は同31.1%増の3150億円(従来予想は同25.7%増の3020億円)、売上高は同22.3%増の3兆500億円(従来予想は同17.5%増の2兆9300億円)と、それぞれ予想を引き上げた。アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサスは売上高が2兆9529億4600万円、営業利益が3202億6200万円、経常利益が3251億2700万円。
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