三越伊勢丹の21年4~12月期、最終損益は9億2300万円の黒字 通期予想を上方修正
三越伊勢丹ホールディングスが1日発表した2021年4~12月期の連結決算で、最終損益は9億2300万円の黒字となった。前年同期は347億5900万円の赤字だった。2022年3月期通期の純利益予想は引き上げた。最終損益は70億円の黒字(前期は410億7800万円の赤字)を見込む。アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサスは33億4500万円だった。
三越伊勢丹は2008年に大手百貨店の三越、伊勢丹が経営統合することで誕生した共同持株会社。三越伊勢丹アプリでは、首都圏店舗において5月よりエムアイカード以外のクレジットカードや現金決済の顧客へのポイント付与を開始し、10月にはポイントアップキャンペーンの開催により、アプリ会員数は計画を上回り増加した。百貨店業においては、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種率の上昇と、新規感染者数の減少により来店客数は回復基調にあり、10月~12月の国内百貨店売上高は3ヶ月連続で前年同期を上回り、両本店がその売上高を牽引してきた。
4~12月期の売上高は前年同期比47.8%減の3146億5000万円、営業損益は30億700万円の黒字(前年同期は148億7000万円の赤字)、経常損益は38億8500万円の黒字(前年同期は134億4400万円の赤字)だった。通期予想に対する第三四半期の進捗率は営業利益で100.2%と過去4年の平均(98.7%)を上回る。
2022年3月期の売上高は前期比47.9%減の4250億円(従来予想は前期比46.7%減の4350億円)に引き下げた。経常損益は40億円の黒字(前期は171億7100万円の赤字、従来予想は30億円の黒字)に引き上げた。営業損益は30億円の黒字(前期は209億7600万円の赤字)と、従来予想を据え置いた。アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサスは売上高が4286億6800万円、営業利益が35億9400万円、経常利益が49億8700万円。
三越伊勢丹ホールディングスは11月10日に2022年3月期の業績見通しを修正。純利益予想などを上方修正していた。
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