大日本印刷、パッケージのライフサイクルCO2を算定するシステムの第三者認証取得へ実証を開始
発表日:2021年12月06日

パッケージのライフサイクルCO2を算定するシステムの第三者認証取得へ
LCAで実績のあるSuMPOとともに実証を開始
大日本印刷株式会社(以下:DNP)は、取り扱う全てのパッケージの「カーボンフットプリント(製品のライフサイクル全体でのCO2排出量)」を第三者認証済みの算定結果とする「DNPライフサイクルCO2認証システム」の実証を開始します。実証は、国内でライフサイクルアセスメント(LCA)(*1)関連の第三者認証の実績がある一般社団法人サステナブル経営推進機構(以下:SuMPO)と共同で実施します。
本システムは、DNPのマネジメント体制とカーボンフットプリントの自動算定ツールについて第三者認証を取得するものです。算定結果は改めて審査を受けなくても第三者認証を取得でき、信頼性を高めることができます。DNPは2022年春に、本システムの本格的な運用を開始する予定で、ステークホルダーのカーボンニュートラルの取り組みの迅速な可視化を可能にします。
※図は添付の関連資料を参照
【「DNPライフサイクルCO2認証システム」実証開始の背景】
国内外の多くの企業が気候変動を長期的なリスクと捉え、国際的な情報開示の枠組みのTCFD(*2)に対応した情報開示や、Science Based Targets(*3)に整合した削減目標設定など、積極的な取り組みを進めています。こうしたなか、製品・サービスのライフサイクル全体でのCO2排出量を算定するカーボンフットプリントは、企業活動のカーボンマネジメントの可視化や生活者とのコミュニケーションなどに活用できるとともに、投資家や金融機関等による経営評価の向上につなげる手段として注目されています。
DNPは20年ほど前から、製造するパッケージに関して、原材料の調達から製造・廃棄まで、自社などでカーボンフットプリントを算定し、製品の企画・開発に活かすほか、算定結果を社外に開示してきました。また、外部機関による第三者認証を得るために、製品ごとにカーボンフットプリントの算定結果の審査が必要でした。
こうした状況に対してDNPはSuMPOと共同で、2021年4月より本システムの実現に向けた検討を進め、10月に認証のための実証を開始(*4)しました。今回構築するシステムは、第三者認証済みの算定結果を迅速に提供できるため、原材料の調達から生産・納品・資源循環までの製品のライフサイクルすべてにおいて、関係する企業などのカーボンニュートラルの取り組みを支援します。
※以下は添付リリースを参照
リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。
図
https://release.nikkei.co.jp/attach/623059/01_202112061058.png
添付リリース
https://release.nikkei.co.jp/attach/623059/02_202112061058.pdf
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