三菱HCキャピタル、米・水素航空機関連企業Universal Hydrogen.に出資
発表日:2021年10月15日
米国の水素航空機関連企業Universal Hydrogen Co.に出資
航空業界における環境負荷低減ならびに水素バリューチェーン構築に貢献
三菱HCキャピタル株式会社(代表取締役 社長執行役員:柳井 隆博/以下、当社)は、2021年10月14日(米国時間)、米国カリフォルニア州にて水素航空機用の水素貯蔵カプセルおよび水素発動機(パワートレイン)の開発を手掛けるベンチャー企業Universal Hydrogen Co.(CEO:Paul Eremenko/以下、UH2社)に出資しました。また、あわせて、UH2社と水素バリューチェーン構築に向けた協業の覚書も締結しましたことをお知らせします。
近年、グローバルに気候変動問題が深刻化するなか、世界全体の二酸化炭素(CO2)排出量の約3%を占める航空業界においても、その温暖化対策などが求められています。そこで、国際民間航空機関(ICAO)や国際航空運送協会(IATA)では、国際的な合意目標*を掲げ、脱炭素化の実現に取り組んでいます。そして、現在、その一環として、電動航空機や水素航空機の開発・実用化、バイオジェット燃料、合成燃料をはじめとする持続可能な航空燃料の導入などの動きが加速しています。
そのようななか、UH2社は、水素航空機用の水素貯蔵カプセル、および水素で駆動するパワートレインの開発に取り組んでいます。水素はCO2を排出しないクリーンエネルギーとして注目されており、同社は、2025年までに、水素バリューチェーンを構築するとともに、既存の航空機を改造のうえ、同社の技術を生かした、水素で飛行するゼロ・エミッション機の商用運航をめざしています。
当社は、今回の出資を通じて、航空業界における環境負荷の低減、ならびに同業界の持続的な成長に貢献していきます。また、UH2社との協業により、水素ビジネスの知見を深めることで、将来的には、当社グループ全体にて、貯蔵、輸送、生産・充填設備、クリーン電力の供給などを含む水素バリューチェーンへの参画・支援を図ります。
当社グループは、「グローバルアセット」を注力領域の一つに掲げ、航空機、航空機エンジン、海上コンテナ、鉄道貨車のリース事業などをグローバルに展開しています。さらに、オートリースの枠を超えたモビリティサービスや物流施設の管理・運営など、人やモノの移動に係る重要な機能を横断的に提供、最適かつ地球環境に配慮したロジスティクスの実現をめざします。今後とも、パートナー企業とともに、気候変動をはじめとする社会的課題の解決に資する事業を推進、絶えず変化する社会やお客さまのニーズに応えることで、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
* ICAOの目標:2050年までの間、燃費を毎年2%改善すること。2020年以降にCO2排出量を増加させないこと。
IATAの目標:2050年までに2005年比でCO2排出量を半減させること。
■Universal Hydrogen Co.の概要
●社名:Universal Hydrogen Co.
●代表者:CEO : Paul Eremenko
●所在地:米国 カリフォルニア州
●設立年月:2020年3月
●事業概要:水素航空機用水素貯蔵カプセルおよび水素発動機(パワートレイン)の開発
以上
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