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東大、世界最軽量・最薄の皮膚貼り付け電極で1週間の心電計測に成功

発表日:2021年09月07日

世界最軽量・最薄の皮膚貼り付け電極で、1週間の心電計測に成功

~高耐久性のナノシートで皮膚への負担を低減~

3.発表者:

横田 知之(東京大学 大学院工学系研究科電気系工学専攻 准教授)

李 成薫(東京大学 大学院工学系研究科電気系工学専攻 講師)

4.発表のポイント:

◆世界最軽量・最薄の皮膚貼り付け電極を開発し、皮膚に1週間電極を貼り付けて高精度に心電図を計測することに成功した。

◆皮膚貼り付け電極は、極薄性(100ナノメートル以下)、高耐久性、高粘着性、通気性をすべて兼ね備えた伸縮性ナノシート上に作製された。皮膚炎症の原因となりやすい粘着剤を用いずに皮膚に貼りつけるため、皮膚への負担を格段に低減できた。

◆日常生活の自然な活動における健康状態の長期間計測が可能であり、今後、医療・ヘルスケア分野において、病気や体調不良を早期発見するためのウェアラブルデバイスへの応用が期待される。

5.発表概要:

東京大学大学院工学系研究科の王燕特任研究員、李成薫講師、横田知之准教授、染谷隆夫教授らを中心とした研究チームは、世界最薄・最軽量の皮膚貼り付け電極によって、高精度に心電図を1週間計測することに成功しました。この皮膚貼り付け電極は、超薄型でありながら、高耐久性と高粘着性、通気性を兼ね備える伸縮性ナノシートの上に作製されます。ナノシートは、糊や粘着性ゲルなどの粘着剤を用いずに皮膚に貼り付けることができるため、装着した際の皮膚への負荷を格段に低減できます。非常に薄いジメチルポリシロキサン(注1)を数層のポリウレタンナノファイバー(注2)で強化することで、優れた機械的な耐久性を実現しており、皮膚の伸縮や日常生活におけるこすりなどに対して高い耐摩耗性を有します。実際、日常生活の自然な活動における健康状態を長期間計測することができるようになり、今後、医療・ヘルスケア分野において、病気や体調不良を早期発見するためのウェアラブルデバイスとして応用が期待されます。

本研究成果は、2021年9月6日(米国時間)に米国科学誌「アメリカ科学アカデミー紀要」のオンライン版で公開されます。

本成果は、以下の事業・研究プロジェクトによって得られました。

JST 未来社会創造事業 探索加速型(本格研究 ACCEL型)

 ・研究開発課題:「スーパーバイオイメージャーの開発(JPMJMI17F1)」

 ・研究代表者:染谷 隆夫(東京大学 大学院工学系研究科 教授)

 ・プログラムマネージャー:松葉 頼重(科学技術振興機構)

 ・研究期間:2017年7月~2022年3月

※以下は添付リリースを参照

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

添付リリース

https://release.nikkei.co.jp/attach/617186/01_202109021717.pdf

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