ニプロ、イオンレス次亜塩素酸水「シーエルファイン」を用いた加湿によるヒトコロナウイルス(OC43)減少結果を発表
発表日:2021年08月18日
イオンレス(TM)次亜塩素酸水「シーエルファイン(R)」を用いた加湿によるヒトコロナウイルス(OC43)減少結果のお知らせ
ニプロ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:佐野 嘉彦、以下「当社」)は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)と同じβ型のヒトコロナウイルス(OC43)(※)が浮遊する空間に対して、有効塩素濃度約0.02ppmになるようイオンレス(TM)次亜塩素酸水「シーエルファイン(R)」(以下、「シーエルファイン(R)」)を用いて加湿したところ、ウイルスを検出限界(99.78%)まで減少させることが試験結果により明らかとなりましたことを、お知らせいたします。
2021年1月29日付のプレスリリース(※)記載のとおり、シーエルファイン(R)は、独自の電解技術と精製技術により、次亜塩素酸水(JIS B8701:2017基準適合)から不純物のイオン類を除去した微酸性電解水です。第三者機関で実施したシーエルファイン(R)の空間噴霧試験において明らかとなった、ウイルスの一種である大腸菌ファージMS2や菌の一種である黄色ブドウ球菌に対する減少結果に加えて、シーエルファイン(R)の液中試験における新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の減少結果も確認しております。
このたび、室内水泳プールにおける空間の環境菌(※)観察を実施したところ、一般環境と比較して環境菌が少ないことが分かりました(表1)。また、室内水泳プールにおける空間の有効塩素濃度は0.02~0.03ppmでした(表2)。プールの水は微アルカリ性(pH8付近)ですが、自然蒸散すると弱酸性(pH6~7)を示し(表3)、これは水中の次亜塩素酸ナトリウム(1ppm以下)が、ナトリウムイオンを水中に残したまま自然蒸散した結果と推察できます。なお、シーエルファイン(R)は、ナトリウムイオンを含む総イオン量が平均的な水道水の1/10以下と極めて微量であることから、室内水泳プールの空中成分に近い濃度と考えられます。
そこで、シーエルファイン(R)を用いた空間加湿により、一般環境における室内水泳プールの空間有効塩素濃度(0.02~0.03ppm)を再現した結果、浮遊菌/ウイルスおよび付着菌/ウイルスを減少させクリーンな空間を作ることに成功しました(図1)。
(1)空間塩素濃度0.02ppmにより、60分で99.78%以上のヒトコロナウイルス(OC43)が減少
(2)空間塩素濃度0.02ppmにより、60分で99%以上の黄色ブドウ球菌が減少
(3)空間塩素濃度0.02ppmにより、4時間で机上、机裏等の黄色ブドウ球菌が99%以上減少
また、2021年1月29日付のリリースのとおり、シーエルファイン(R)を用いた液中の試験において、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)およびインフルエンザウイルスA型(H1N1)の減少が確認されております(表4)。
以上の結果により、シーエルファイン(R)は、感染対策にも活用できると考えられました。
*以下は添付リリースを参照
リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。
添付リリース
https://release.nikkei.co.jp/attach/616316/01_202108181721.pdf
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