横浜市大、新型コロナウイルス抗原を特異的に検出できるモノクローナル抗体の開発とその実用化について発表
発表日:2021年06月14日

新型コロナウイルス抗原を特異的に検出できるモノクローナル抗体の開発とその実用化
~高精度な抗原検出キットの普及へ~
横浜市立大学大学院医学研究科 微生物学 梁 明秀 教授、宮川 敬 准教授、山岡 悠太郎 客員研究員(関東化学株式会社所属)を中心とした研究グループは、昨年、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗原を特異的に検出できるモノクローナル抗体の開発に成功し(1)、この抗体のさらなる性状解析および、抗体を用いた実証研究を、横浜市衛生研究所、国立感染症研究所などとともに進めてきました。そして、本抗体により、感染拡大傾向にある様々な新型コロナウイルス変異株も、従来株と同様に検出できる、高精度な抗原検出キットの開発が可能であることを明らかにしました。これらの研究成果は、Cell Press社の刊行する学術雑誌である「Cell Reports Medicine」に掲載されます(*)(日本時間6月16日午前0時掲載)。
■研究のポイント
●新型コロナウイルス抗原だけを正確に検出できるモノクローナル抗体を開発、また抗体が認識するエピトープ(2)を同定。
●本抗体は、新型コロナウイルスだけに高い親和性を示し、偽陽性の原因となり得る、SARSコロナウイルスを含む他のヒトコロナウイルス、風邪症状を引き起こすライノウイルスやRSウイルス、インフルエンザウイルス等とは交差反応を示さない。
●本抗体は、世界各地で感染拡大傾向にある様々な変異株にも正しく反応する。
●医療現場で求められる高精度な抗原検出キット開発には、本抗体が有効であることを明らかにした。
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図
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添付リリース
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