富士キメラ総研、車載ECUの世界市場の調査結果を発表
発表日:2021年06月04日

大幅な伸びが期待される車載ECUの世界市場の調査結果
2021年以降は回復に向かい、2030年には15兆円を超える市場に
―2030年予測(2019年比)―
■車載ECUの世界市場 15兆5,819億円(75.0%増)
~HV/PHV/EV/FCV系や情報系、スマートセンサー/アクチュエーターがけん引~
●バッテリー監視ICの世界市場 1,170億円(4.7倍)
~EVやPHVなどで搭載されるバッテリーセル数の増加に伴い、堅調に拡大~
マーケティング&コンサルテーションの株式会社富士キメラ総研(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 田中 一志)は、2020年は自動車生産台数の減少により縮小するものの、電動自動車の普及やADAS/自動運転システムの搭載増加により早期の回復・拡大が期待される、車載ECUの世界市場を調査した。その結果を「車載電装デバイス&コンポーネンツ総調査2021≪下巻:ECU関連デバイス編≫( https://www.fcr.co.jp/report/204q05b.htm)」にまとめた。
この調査では、パワートレイン系ECU、HV/PHV/EV/FCV系ECU、走行安全系ECU、ボディ系ECU、情報系ECU、スマートセンサー/アクチュエーターの世界市場を国・地域別に調査・分析するとともに、それらを構成するセンサー、半導体、回路部品など30品目のデバイス市場についても捉えた。
なお、車載電装システムやその構成デバイスの市場については「車載電装デバイス&コンポーネンツ総調査2021《上巻:システム/デバイス編》」でまとめており、4月5日に発表している。
<調査結果の概要>
■車載ECUの世界市場
※添付の関連資料を参照
2020年の市場は、新型コロナウイルス感染症流行の影響による自動車生産台数の減少から、前年比17.0%減が見込まれる。電動自動車の需要が増加したためHV/PHV/EV/FCV系は微増となるものの、他カテゴリーはそれぞれ前年比10~20%の縮小になるとみられる。
2021年の市場は、HV/PHV/EV/FCV系が引き続き市場をけん引し、他カテゴリーも市場回復に向かうことによって、前年比11.7%増の8兆2,548億円が予測される。
今後は、自動車生産台数の増加に加えて、電装化や電動化、自動運転技術の向上を背景に、HV/PHV/EV/FCV系の大幅な伸びや、スマートセンサー/アクチュエーターの需要増加、また、情報系や走行安全系の堅調な伸びが期待される。一方、内燃車での需要が大きいパワートレイン系は2030年においても2019年の市場規模を下回るとみられる。
※以下は添付リリースを参照
リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。
■車載ECUの世界市場
https://release.nikkei.co.jp/attach/611766/01_202106041445.JPG
添付リリース
https://release.nikkei.co.jp/attach/611766/02_202106041445.pdf
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