オムニビジョン、車載カメラの設計の複雑さを軽減するOAX4000 ASIC 画像信号プロセッサを発表
発表日:2021年05月13日

オムニビジョン・テクノロジーズ社(OmniVision(R))、車載カメラの設計の複雑さを軽減する新しい高性能 OAX4000 ASIC 画像信号プロセッサを発表
AutoSens Detroit 2021にてサラウンドビュー、電子ミラー、および自動運転への多機能車載カメラのために考案された次世代ASIC OAX4000のデモを実施
米カリフォルニア州サンタクララ、2021年5月13日:先進デジタル・イメージング・ソリューションを提供するオムニビジョン・テクノロジーズ社(OmniVision(R))は本日、次世代車載カメラのさまざまな用途にあわせ柔軟に設計ができる新しいコンパニオンイメージシグナルプロセッサ(ISP)OAX4000を発表しました。マルチカメラアーキテクチャにより、自動車OEM各社は市場需要の変化に応じて、将来にわたり機能を追加することができます。OAX4000とオムニビジョンの幅広いセンサーポートフォリオを組み合わせることで、最高の車載設計ソリューションを提供します。
OAX4000はサラウンドビューシステム、電子ミラー、自動運転カメラを含む複数の車載カメラシステム設計に最適であり、3MPカメラを最大4台もしくは8MPカメラ1台を処理できる高性能のASICです。また、複数のカラーフィルターアレイ(CFA)パターンを処理することができ、マシンビジョンとビューイングカメラの両方のストリームを個別に出力することができます。さらに、次世代トーンマッピングアルゴリズムも搭載し、アップグレードされた画像信号処理パイプラインにより最高画質を提供します。
「オムニビジョンは自動車OEM各社が現在そして将来解決する必要のある問題を理解し、その解決方法を提案致します」とオムニビジョンの車載マーケティングディレクターであるAndy Hanveyは述べています。「新しいOAX4000 ISPによって車載カメラシステムを柔軟に設計でき、開発の複雑さとコストを削減しつつさまざまなカメラアーキテクチャに幅広く対応できる小型カメラを提供することができます。さらに、この高性能ASICは、さまざまなカメラのユースケースに対応する処理能力を備えています」。
「中長期での車載画像処理市場は、今後10年間で2桁の成長が見込まれますが、車載画像処理市場は単純ではありません」とYoleDeveloppement(◇)(Yole)の半導体、メモリ、コンピューティング部門のコンピューティングおよびソフトウェアの主席アナリスト Tom Hackenbergは述べています。「消費者市場、配送や輸送、モビリティサービス、または明日の自動運転を提供するための先進運転支援を実現するための映像処理を開発する戦略は多様な道を進んでいます。スマートカメラモジュールから単一のドメインコントローラーに複数接続されるベーシックカメラなどさまざまです。さらに他のセンサーとイメージングを統合する必要がある場合があります。将来において明らかなことは、映像処理と画像処理には多くの方法があり、豊富な機能を必要とし、これらすべてのシナリオに適応できる必要があるということです」。
◇「YoleDeveloppement」の正式表記は添付の関連資料を参照
■ハイパフォーマンス
OAX4000は、OmniVision HDRセンサーのコンパニオンISPであり、完全に処理されたYUV出力を備え完全なマルチカメラ表示アプリケーションソリューションを提供するように設計されています。140dB HDRをサポートしつつ最大4つのカメラモジュールを処理でき、業界をリードするLEDフリッカー軽減(LFM)と8MP高解像度をサポートします。Bayer、RCCB、RGB-IR、RYYCyなどの複数のカラーフィルターアレイ(CFA)パターンをサポートしています。さらに、OAX4000は前世代に比べて30%以上の省電力を実現します。
※以下は添付リリースを参照
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「YoleDeveloppement」の正式表記
https://release.nikkei.co.jp/attach/610218/01_202105131700.pdf
添付リリース
https://release.nikkei.co.jp/attach/610218/02_202105131700.pdf
参考画像
https://release.nikkei.co.jp/attach/610218/03_202105131700.jpg