矢野経済研究所、健康食品に関する消費者アンケート調査結果を発表
発表日:2021年03月25日
健康食品に関する消費者アンケート調査を実施(2021年)
健康食品の摂取目的は「免疫力の向上」が男性の若年層(20.5%)や年配層(24.0%)、女性の年配層(24.5%)で2割を超え、コロナ禍において免疫に対する関心が高まる
~コロナ禍における20代~70代以上男女の健康食品・機能性表示食品の購入・摂取状況~
株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)は、健康食品、特定保健用食品、機能性表示食品に関する消費者アンケート調査を実施し、20代から70代以上の消費者における健康状況、機能食品に対する需要などを分析した。
※表資料は添付の関連資料を参照
1.調査結果概要
本調査では、健康食品(サプリメント)の摂取経験のある20代から70代以上の男女1,200名に対し、身体の状況や、健康食品や機能性表示食品の利用状況について消費者アンケート調査を2020年12月に実施した。事前調査(n=3,424名)において、「健康食品(サプリメント)は摂取したことはない」と回答したのは男性が4割強、女性が4割弱であった。残りの約6割は摂取経験(「現在」、「ときどき」、「必要に応じて不定期に」の回答合算)があったが、現在摂取している人は、若年層(20~30代)の男性が2割弱で最も低く、年配層(60~70代以上)の女性が4割弱で摂取している比率が最も高い結果となった。
本調査結果では、摂取経験のある1,200名に対し、年齢(20~30代、40~50代、60~70代以上)と性別(男女)の6つに区分し、それぞれを比較分析した。
男性では健康食品の摂取している種類が最も多いのは若年層(20~30代)の2.45種類、支出金額が最も高いのは年配層(60~70代以上)の3,108円であった。一方、女性では、種類、支出金額ともに年配層ほど高くなる傾向が見られ、1か月平均の支出金額が4,000円を超えている。
また、健康食品の購入場所は、若年層でドラッグストア、薬局・薬店(男性59.5%、女性63.5%)が高いのに対し、中年層(40~50代)以降では通信販売(男性51.5%、女性57.5%)がトップであり、さらに年配層で通販の比率(男性65.0%、女性70.5%)が高くなる傾向が見られる。
健康食品を利用し始めたきっかけとしては、若年層から中年層は男女とも「インターネットで自分で検索して」が最も多く、年配層は男性が「インターネットの広告を見て(30.0%)」、女性が「テレビCMを見て(28.0%)」がトップである点が対照的である。また、年配層の女性でも第二位が「インターネットの広告を見て(24.0%)」であり、在宅時間が増えて、インターネットを見る機会が増える中で、年配層においてもインターネット広告を契機に健康食品を購入する機会が増えていることが示唆される結果となった。
健康食品を摂取する目的に関しては、「免疫力の向上」が男性の若年層(20.5%)と年配層(24.0%)、女性の年配層(24.5%)と2割を超えており、コロナ禍において免疫に対する関心の高まりを示している。
※以下は添付リリースを参照
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表資料
https://release.nikkei.co.jp/attach/607313/01_202103251213.pdf
添付リリース
https://release.nikkei.co.jp/attach/607313/02_202103251213.pdf
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