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横浜市大、造血幹細胞の維持に重要な酵素を発見

発表日:2021年01月06日

造血幹細胞の維持に重要な酵素を発見

~白血病治療などへの応用に期待~

横浜市立大学大学院医学研究科 幹細胞免疫制御内科学 中島秀明教授と村上紘一研究員の研究グループは、同 免疫学 田村智彦教授、同 神経解剖学 船越健悟教授、慶應義塾大学医学部 岡本真一郎名誉教授、国立国際医療研究センター研究所 田久保圭誉プロジェクト長、東京大学医科学研究所 岩間厚志教授などと共同で、全ての血液細胞(白血球、赤血球、血小板)のもとになる造血幹細胞の維持に、ブドウ糖(グルコース)を材料にしたたんぱく質の修飾(糖鎖修飾)が重要であることを見出し、この糖鎖修飾をつかさどる酵素(O結合型β-N-アセチルグルコサミン転移酵素;OGT)を明らかにしました。造血幹細胞が維持されることは血液を安定的に作り出すのに極めて重要ですが、一方でその異常は白血病、リンパ腫などの血液がんを引き起こします。今回の発見は、将来的な造血幹細胞の制御法や、血液がんの新たな治療法の開発につながることが期待されます。

本研究は、『Cell Reports』に掲載されます。(日本時間1月6日午前1時付オンライン)

■研究成果のポイント

○造血幹細胞の維持に、たんぱく質の糖鎖修飾(N-アセチルグルコサミン修飾)をつかさどるOGTと呼ばれる酵素が重要であることを明らかにした。

○OGTはミトコンドリアの品質管理に重要なマイトファジーとよばれる仕組みを制御することで造血幹細胞の恒常性を保ち、血液細胞の産生を支えている。

○OGTを制御することで、将来的な造血幹細胞制御法や、血液がんの新たな治療法開発につながることが期待される。

※図は添付の関連資料を参照

●概要図 造血幹細胞におけるOGTの役割

 OGTによるGlcNAc修飾は、ミトコンドリアの品質管理を介して造血幹細胞を維持するのに必須の役割を果たしている。

※以下は添付リリースを参照

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

https://release.nikkei.co.jp/attach/602640/01_202101051206.JPG

添付リリース

https://release.nikkei.co.jp/attach/602640/02_202101051206.pdf

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