/

東大、複数酵素活性を同時に可視化できるactivatable型ラマンプローブを開発

発表日:2020年11月24日

複数酵素活性を同時に可視化できるactivatable型ラマンプローブの開発

1.発表者:

神谷 真子(東京大学大学院医学系研究科 生体物理医学専攻 准教授)

藤岡 礼任(東京大学大学院薬学系研究科 薬科学専攻 修士課程2年)

小関 泰之(東京大学大学院工学系研究科 電気系工学専攻 准教授)

寿 景文(東京大学大学院工学系研究科 電気系工学専攻 博士課程2年)

2.発表のポイント:

◆蛍光法と比べて多重検出能に秀でるラマン顕微法を用いて、複数の標的酵素活性を同時に可視化することができるactivatable型ラマンプローブの開発に成功した。

◆生体内の分子に対して化学的に応答して初めて信号がoffからonにactivateされる機能性のラマンプローブを世界に先駆けて開発した。

◆本研究で創出した原理に基づき更なる機能性ラマンプローブが開発されれば、ラマン顕微法の多重検出能を活かした生命科学研究の発展に大きく寄与すると期待される。

3.発表概要:

光で分子振動を検出するラマン顕微法(注1)は、特にラマンプローブ(注2)と組み合わせることで、蛍光法と比べて高い多重検出能を実現できることから近年注目を浴びています。しかし、既存のラマンプローブは常に信号を示すalways-on型のプローブであり、生体内の分子と反応してラマン信号がoffからonに変化するactivatableな特性を有するラマンプローブは開発されていないため、その応用が限定されていました。

東京大学大学院医学系研究科の神谷真子准教授、同大学院工学系研究科の小関泰之准教授らの研究グループは今回、epr(注3)-SRS(注4)を原理とするactivatable型ラマンプローブの開発に成功しました。本プローブでは、分子の吸収波長によって検出感度が変化することを利用して、標的酵素との反応前は吸収波長が短いためラマン信号がoffですが、反応後は長波長化してラマン信号がonとなるよう分子を設計しました。さらに、ラマン検出タグであるCN基を同位体置換することで、同時検出が可能な4種類のラマンプローブを開発し、2種類の生きた培養細胞間における酵素活性パターンの違いを可視化することに成功しました。

本研究で創出した、分子の吸収波長に基づくラマン信号の制御原理は、機能性ラマンプローブの分子設計において一般化され得るものです。この設計法に基づいて更なる機能性ラマンプローブが開発されれば、ラマン顕微法の多重検出能を活かした生命科学研究の大きな発展が期待できます。

※以下は添付リリースを参照

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

添付リリース

https://release.nikkei.co.jp/attach/600567/01_202011241545.pdf

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

産業で絞り込む
  • すべて
  • 情報・通信
  • メディア
  • 電機
  • 金融・保険
  • 自動車
  • 輸送・レジャー
  • 食品
  • 流通・外食
  • 日用品
  • 医薬・医療
  • 建設・不動産
  • 機械
  • 素材・エネルギー
  • 商社・サービス
  • すべて
  • 情報・通信
  • メディア
  • 電機
  • 金融・保険
  • 自動車
  • 輸送・レジャー
  • 食品
  • 流通・外食
  • 日用品
  • 医薬・医療
  • 建設・不動産
  • 機械
  • 素材・エネルギー
  • 商社・サービス

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン