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早大と国立精神・神経医療研究センター、神経発達障害の認知行動異常のメカニズムを解明

2020/8/12 13:00
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発表日:2020年8月12日

神経発達障害の認知行動異常のメカニズムを解明

<発表のポイント>

●ASDにおける神経回路、認知、行動、脳の計算過程の関係性を包括的に説明するモデルを構築した。

●ニューロンの活動性が一様になるとASDに似た認知行動異常が示されることを解明した。

●ASDの人々の認知特性についての理解促進、症状軽減のための臨床への貢献も期待される。

早稲田大学基幹理工学研究科博士後期課程 2年の出井 勇人(いでい はやと)氏および理工学術院の尾形 哲也(おがた てつや)教授、国立情報学研究所の村田 真悟(むらた しんご)助教(研究・論文投稿時、現:慶應義塾大学)、国立精神・神経医療研究センターの山下 祐一(やました ゆういち)室長らの研究グループは、神経回路モデル(※1)を搭載したロボットの学習実験を通じて、神経細胞であるニューロンの活動性が一様になることで自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder、以下 ASD)に類似する多様な認知行動異常が示されることを明らかにしました。

従来の神経発達障害の研究は、神経科学、認知科学など個々に進められてきていましたが、今回の研究では、ASDにおける神経回路、認知、行動、脳の計算過程それぞれが持つ特性の関係性を包括的に説明できるモデルを構築しました。今回の研究成果は、ASDの人々の認知特性について筋道立った理解を与え、自己理解と社会的な共有を促すことが期待されます。また、ASDの症状を軽減するために、認知・感覚特性に合わせて生活環境を調整したり、装着器具を開発したりする上での理論的な示唆を与えるという臨床への貢献も期待されます。

本研究成果は、2020年8月12日(水)午前6時(中央ヨーロッパ時間(夏時間))に『Frontiers in Psychiatry』のオンライン版で公開されます。

【論文情報】

・雑誌名:Frontiers in Psychiatry

・論文名:Homogeneous intrinsic neuronal excitability induces overfitting to sensory noise:A robot model of neurodevelopmental disorder

・DOI:10.3389/fpsyt.2020.00762

*以下は添付リリースを参照

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

添付リリース

https://release.nikkei.co.jp/attach_file/0538763_01.pdf

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