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慶大と東大、温度変化のみで抗体医薬品を精製する技術を開発

発表日:2020年7月27日

温度制御による抗体医薬品の精製方法を開発

-抗体医薬品の活性維持・精製コスト削減-

慶應義塾大学薬学部は、東京大学大学院工学系研究科との共同研究により、温度変化のみで抗体医薬品を精製する技術を開発しました。これは慶應義塾大学薬学部の長瀬健一准教授、金澤秀子教授、東京大学大学院工学系研究科の秋元文准教授を中心とする研究グループの、科学技術振興機構(JST)先端計測分析技術・機器開発プログラムにおける研究成果です。

抗体医薬品は、生体内の標的分子に特異的に作用するため、副作用が少ない効果的な医薬品として注目を集めています。この抗体医薬品の製造工程において、抗体医薬品を不純物から精製する工程が重要となってきます。

本研究では、温度変化に応答して性質を変化させる機能性高分子を用いたカラムを開発しました。このカラムを用いることで抗体医薬品を特異的にカラムに吸着させ、カラムを冷却することで抗体医薬品をカラムから回収することで精製することに成功しました。

本研究で提案する抗体医薬品の分離精製法は、抗体医薬品の活性を維持するだけでなく抗体医薬品の製造工程における分離精製のコストを大幅に低減できる可能性があり、抗体医薬品の薬価を低減できる可能性が期待できます。

本研究成果は、2020年7月27日(英国時間)に国際学術誌『Scientific Reports』(オンライン)に掲載されます。

1.研究のポイント

・抗体医薬品を特異的に吸着する機能性高分子を用いた精製カラムを開発

・抗体医薬品の活性を維持する温和な条件で抗体を精製可能

・低コストでの分離精製による抗体医薬品の薬価低減の可能性

2.研究の背景

抗体医薬品は、生体内の標的分子に特異的に作用するため、副作用が少ない効果的な医薬品として注目を集めています。この抗体医薬品の製造工程では、精製工程が重要です。通常の抗体医薬品の精製は、プロテインAという抗体を特異的に認識するタンパク質を用いたアフィニティークロマトグラフィー(a)による分離法、イオン性官能基(b)を用いたイオン交換クロマトグラフィー(c)による分離法により行われています。これらの分離精製方法は、アフィニティークロマトグラフィーのカラムからプロテインAの流出によるコンタミネーションや、低pH、高塩濃度の水溶液を用いることによる抗体医薬品の活性低下の可能性がわずかながらありました。また、これらの精製工程は抗体医薬品の製造コストのうち大きな割合を占めており、抗体医薬品の価格を引き上げる一因となっていました。

※以下は添付リリースを参照

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

添付リリース

https://release.nikkei.co.jp/attach_file/0538088_01.pdf

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