プレスリリース

東大・神戸大・千葉工大・海洋研究開発機構・早大、南鳥島沖の「超高濃度レアアース泥」が地球寒冷化で生成されたことを解明

2020/6/18 18:01
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発表日:2020年6月18日

南鳥島沖の「超高濃度レアアース泥」は地球寒冷化で生まれた

1. 発表者:

大田 隼一郎(東京大学大学院工学系研究科附属エネルギー・資源フロンティアセンター 助教/千葉工業大学次世代海洋資源研究センター 招聘研究員)

安川 和孝(東京大学大学院工学系研究科附属エネルギー・資源フロンティアセンター 講師 /千葉工業大学次世代海洋資源研究センター 招聘研究員)

野崎 達生(海洋研究開発機構海洋機能利用部門海底資源センター グループリーダー代理/神戸大学大学院理学研究科惑星学専攻 客員准教授/千葉工業大学次世代海洋資源研究センター 招聘研究員)

高谷 雄太郎(早稲田大学理工学術院総合研究所 主任研究員・研究院准教授/海洋研究開発機構海洋機能利用部門海底資源センター 招聘主任研究員/千葉工業大学次世代海洋資源研究センター 招聘研究員)

見邨 和英(東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻 博士課程 3 年生)

藤永 公一郎(千葉工業大学次世代海洋資源研究センター 上席研究員)

中村 謙太郎(東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻 准教授)

臼井 洋一(海洋研究開発機構海域地震火山部門火山・地球内部研究センター 研究員)

木村 純一(海洋研究開発機構海域地震火山部門火山・地球内部研究センター 上席研究員(シニア))

常 青(海洋研究開発機構海域地震火山部門火山・地球内部研究センター 主任研究員)

加藤 泰浩(東京大学大学院工学系研究科附属エネルギー・資源フロンティアセンター/システム創成学専攻 教授/千葉工業大学次世代海洋資源研究センター 所長/海洋研究開発機構海洋機能利用部門海底資源センター 招聘上席研究員)

2. 発表のポイント:

◆南鳥島沖の排他的経済水域内に分布する海底鉱物資源「超高濃度レアアース泥」が、約3,450万年前に起こった地球の寒冷化に伴って生成したことを明らかにしました。

◆この発見は、海洋大循環の変動と巨大な海山群の存在が現代社会を支えるレアアース元素の有望な資源を生み出すトリガーとなっていたことを示す世界初の証拠です。

◆今回の発見によって、超高濃度レアアース泥が巨大な海山のふもとに出来やすいことが明らかとなり、今後の海洋資源探査における重要な指針になると期待されます。

3. 発表概要:

東京大学大学院工学系研究科の加藤泰浩教授を中心とする研究グループは、2013年に南鳥島沖の排他的経済水域内で、有望な海底鉱物資源「超高濃度レアアース泥(注1)」を発見しました。この超高濃度レアアース泥は、レアアース(注2)を濃集する魚の骨を大量に含んでいます。しかし、そのような大量の魚の骨が、いつ、どのようにして堆積したのかは、依然として謎に包まれていました。今回、本研究グループは、魚の歯の化石と海水中の極微量元素であるオスミウムの同位体比(注3)を組み合わせた年代決定法を用いて、超高濃度レアアース泥が約3,450万年前に生成したことを突き止めました。この時代は地球規模の寒冷化の開始時期にあたり、海洋大循環が強まりました。深海底を流れる底層流が巨大な海山にぶつかり湧昇流(注4)を発生させ、大量の栄養塩を表層にもたらし、海山周辺で魚類が急激に増えたと考えられます。その結果、魚の骨が大量に海底に堆積し、超高濃度レアアース泥が生成しました。南鳥島を含む現在の北西太平洋から中央太平洋にかけては、大きな海山が多数存在するため、これらの海山の周辺を探査することで新たな超高濃度レアアース泥が発見できると期待されます。

※以下は添付リリースを参照

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

添付リリース(1)

https://release.nikkei.co.jp/attach_file/0536119_01.pdf

添付リリース(2)

https://release.nikkei.co.jp/attach_file/0536119_02.pdf

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