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東大・分子科学研・埼玉大、ペプチド鎖が精密に編み込まれたナノカプセルの合成に初成功

発表日:2019年12月12日

ペプチド鎖が精密に編み込まれたナノカプセルの合成に初成功

~24交点の絡まりトポロジーをもつ球殻ウイルス状分子構造~

1.発表者:

澤田 知久(東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻 准教授)

猪俣 祐貴(東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻 博士課程1年)

下川 航也(埼玉大学大学院理工学研究科 教授)

藤田 誠(東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻 教授/東京大学卓越教授/分子科学研究所 卓越教授兼任)

2.発表のポイント:

◆分子の絡まりに基づいて中空構造を合成した世界初の成果であり、24回の絡まり交点数をもつ分子構造は世界記録

◆ペプチド化合物が金属イオンと混ぜ合わせることで複雑に絡まり合う性質をもつことを発見

◆人工酵素や新ナノ材料の開発につながる成果

3.発表概要:

東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻の澤田知久准教授、猪俣祐貴大学院生、藤田誠教授(東京大学卓越教授/分子科学研究所 卓越教授兼任)と埼玉大学大学院理工学研究科の下川航也教授らは、自己組織化の原理を利用して、ペプチド鎖が複雑に編み込まれた球殻構造を世界で初めて合成することに成功しました。ナノメートルの物質合成において、これまでに分子鎖を精密に編み込むことで中空の球殻構造(カプセル)を人工合成した例は無く、画期的な成果といえます。原料に用いられたペプチド化合物は、タンパク質の構成単位として知られています。タンパク質の立体構造は多様に存在しますが、複雑に編み込まれた構造は極めて珍しいといえます。本研究により、金属イオンと混ぜ合わせることでペプチド鎖に複雑に絡まり合う性質が生まれることが明らかになりました。また、これまで合成化学分野において分子鎖を絡まらせるものづくり手法は試みられてきましたが、単一分子構造のもつ絡まり回数24回は大幅な世界記録更新となりました。

本研究成果は12月12日(英国時間)に英国科学誌「Nature Communications」誌のオンライン版で公開されます。

※以下は添付リリースを参照

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

添付リリース

https://release.nikkei.co.jp/attach_file/0525294_01.pdf

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