ヤクルト、乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がスギ花粉症症状を軽減し制御性T細胞の減少を抑制することを確認
発表日:2019年12月11日

乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取が、スギ花粉症症状を軽減し、過剰なアレルギー反応を制御する細胞(制御性T細胞)の減少を抑制することを確認
株式会社ヤクルト本社(社長 根岸 孝成)と、国立病院機構下志津病院の鈴木 修一小児科医長は、スギ花粉症症状を有する方を対象に、乳酸菌「ラクトバチルス プランタルム YIT 0132」(以下、乳酸菌LP0132)を含む発酵果汁飲料(以下、乳酸菌発酵果汁飲料)の継続摂取試験をスギ花粉飛散時期に実施しました。その結果、以下の3点が示されました。
(1)乳酸菌発酵果汁飲料を継続摂取したグループ(以下、乳酸菌発酵果汁飲料群)は、乳酸菌LP0132を含まない果汁飲料を継続摂取したグループ(以下、プラセボ群)と比較して花粉飛散時初期のスギ花粉症症状が有意に軽減された
(2)プラセボ群では摂取期間中に制御性T細胞(以下、Treg)(※1)が有意に減少した。一方、乳酸菌発酵果汁飲料群ではプラセボ群に比べてTregの割合が有意に高値を示し、Tregの減少を抑制した
(3)乳酸菌発酵果汁飲料群の中で、摂取前に比べて摂取期間中にTregが増加した被験者群では、Tregが減少した被験者群に比べて鼻症状(鼻づまり、鼻水、くしゃみ)が軽減した
今回の結果から、乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取が花粉飛散期におけるスギ花粉症症状を軽減すること、本効果にはTregの変化が関与することが示唆されました。
なお、本研究結果は、学術雑誌「Allergy」(2019年10月18日付)に掲載されました。
※1 自己免疫、アレルギーおよび過剰な炎症反応などを制御する免疫細胞であり、免疫恒常性の維持に重要な細胞です。
【研究結果のイメージ図】
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研究結果のイメージ図
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