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ニチニチ製薬、フィーカリ菌を大腸炎モデルマウスに投与し腸炎発症抑制効果を確認することに成功

発表日:2019年10月8日

フィーカリ菌を大腸炎モデルマウスに投与し腸炎発症抑制効果を確認することに成功

~メディカル・サイエンス・ダイジェストに総説が掲載されました~

ニチニチ製薬株式会社(代表取締役社長 森下政彦、三重県伊賀市富永239-1、以下ニチニチ製薬)は、培養の難しいフィーカリバクテリウム プラウスニッツイ(以下、フィーカリ菌)を大腸炎モデルマウスに投与し、腸炎発症抑制効果を確認することに成功しました。この研究成果は2019年9月25日、ニューサイエンス社が発行する医学情報誌「メディカル・サイエンス・ダイジェスト10月臨時増刊号」に掲載されました。(マウス大腸炎モデルにおける Farcalibacterium prausnitzii投与による腸炎発症抑制効果 川出雄二郎・嶋田貴志)総説の要旨は下記のとおりです。

【試験方法】

デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)を摂取させて大腸炎を誘発したマウスに、フェーカリ菌(生菌)、フィーカリ菌(死菌)をDSS投与前(予防)または投与後(治療)にそれぞれ与えました。8日後、盲腸下から肛門までの大腸の長さ、体重、便性状、血便性状を比較して、大腸炎の発症について調べました。

【結果】

DSSを摂取すると、すべてのマウスにおいて翌日には軟便が、5日後には血便が見られ、体重が減少し始めました。フィーカリ菌(生菌)を予防的にDSS投与前からマウスは便性状、血便性状のスコアが優位に低い値を示し、体重減少も抑えられ、大腸の短縮も軽減していました。一方、治療的にDSS投与後に与えたマウスには効果は認められませんでした。さらに、フィーカリ菌(死菌)では、予防および治療のいずれにおいても、大腸炎の抑制効果は見られませんでした。これらのことからフィーカリ菌(生菌)は、DSS誘発大腸炎の発症を抑制することがわかり、ヒトにおいても炎症性腸疾患の予防に役立つことが期待できます。

【今後の展望】

フィーカリ菌は、人の腸内細菌の一種で、健康な人の腸では3~4%を占め、多い人では20%にもなります。潰瘍性大腸炎やクローン病の患者において寛解期に増加し、活動期には減少することが報告されています。嫌気性のため、従来型の培養法では研究が進みませんでしたが、ニチニチ製薬は30年以上に及ぶ腸内細菌研究の技術により、今回の実験に成功しました。今後も研究技術の向上に努め、独自の乳酸菌素材FK-23、LFK、MK-116の研究、商品開発を進めます。

<ニチニチ製薬について>

1987年設立。創業以来、「加熱処理乳酸菌」の免疫機能性にいち早く着目し、独自の乳酸菌素材「FK-23」、「LFK」、「MK-116」の研究とその成果を応用した製品の開発、製造、販売を行っている。学会発表は150件以上、国内外の医学雑誌への論文掲載の実績は70報以上、特許取得実績は11種類。近年、急速に市場拡大する「死菌乳酸菌」のパイオニアとして、自社製品のほか、飲料メーカー、食品メーカーの商品にも多くの採用実績がある。

※別紙は添付の関連資料を参照

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