東大など、すばる望遠鏡が130億光年かなたの宇宙に銀河団を発見し世界記録を更新
発表日:2019年9月27日
すばる望遠鏡、130億光年かなたの宇宙に銀河団を発見。世界記録を更新
■出席者:
播金 優一(国立天文台 アルマプロジェクト 日本学術振興会特別研究員)
大内 正己(東京大学 宇宙線研究所 教授/国立天文台 科学研究部 教授)
小野 宣昭(東京大学宇宙線研究所 助教)
■発表のポイント
◆地球から130億光年かなたの宇宙に12個の銀河からなる「原始銀河団」を発見しました。
◆これは以前すばる望遠鏡が見つけた最遠方の原始銀河団の記録を塗りかえ、現在知られている中で最も遠い原始銀河団の発見です。
◆宇宙年齢が8億年の時代(現在の宇宙年齢の6%以下の時代)の初期宇宙に、原始銀河団のような大きな構造が存在したことを示しています。
■発表概要:
播金優一特別研究員(国立天文台、3月まで宇宙線研究所博士課程に在学)を中心とする国際研究チームは、すばる望遠鏡、ケック望遠鏡、およびジェミニ望遠鏡による国際共同観測により、地球から130億光年かなたの宇宙に12個の銀河からなる「原始銀河団」を発見しました。これは以前すばる望遠鏡が見つけた最遠方の原始銀河団の記録を塗りかえて、現在知られている中で最も遠い原始銀河団の発見です。さらにこの原始銀河団の中には、過去にすばる望遠鏡が発見した巨大ガス雲天体ヒミコが存在していました。この発見は、宇宙年齢が8億年の時代(現在の宇宙年齢の6%以下の時代)の初期宇宙に原始銀河団のような大きな構造が存在したことを示しています。
この研究成果は、米国の天文学誌『アストロフィジカル・ジャーナル』に受理され、近日中に掲載の予定です。
■発表内容:
播金優一特別研究員(国立天文台、3月まで東京大学宇宙線研究所博士課程に在学)を中心とする国際研究チームは、すばる望遠鏡、ケック望遠鏡、およびジェミニ望遠鏡による国際共同観測により、地球から130億光年かなたの宇宙に12個の銀河からなる「原始銀河団」を発見しました(図1)。これは以前すばる望遠鏡が見つけた最遠方の原始銀河団の記録を塗りかえて、現在知られている中で最も遠い原始銀河団の発見です。さらにこの原始銀河団の中には、過去にすばる望遠鏡が発見した巨大ガス雲天体ヒミコが存在していました。この発見は、宇宙年齢が8億年の時代(現在の宇宙年齢の6%以下の時代)の初期宇宙に原始銀河団のような大きな構造が存在したことを示しています。
※以下は添付リリースを参照
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