東大、IoTシステムを簡単に創れるプラットフォーム「Leafony」を一般公開
発表日:2019年9月26日
IoTシステムを簡単に創れるプラットフォーム「Leafony」を一般公開
・桜井 貴康(東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻 上席研究員 / 東京大学名誉教授)
●発表のポイント
◆IoT向けのシステムを誰でも簡単に創れる小型プラットフォーム「Leafony」の研究開発に成功しました。
◆低消費電力なのでコイン電池でも駆動可能で、独自のコネクタ技術により半田付け不要で、超小型システムを簡単に組み立てられます。
◆設計情報などを一般に公開することにより、大学、企業から個人に至るまでIoT向けの新しい応用で社会課題を解いたり、新しい産業やサービスを創出したりすることを可能にすると期待されます。
●発表概要:
東京大学大学院工学系研究科 桜井貴康上席研究員/東京大学名誉教授らのグループは、IoT(注1)向けのシステムを誰でも容易に創造できるプラットフォーム Leafony(リーフォニー)を、9月26日から一般公開します。Leafonyは、超小型、低消費電力でコイン電池でも動作可能、組立やオリジナルモジュールの作製が簡単という特徴をすべて合わせ持ったオープンイノベーション・プラットフォームです。
Leafonyではリーフと呼ばれる1円玉大の電子基板/電子モジュールを組み合わせてオリジナルなシステムを創ることができます。小さいだけでなく、小さな電池でも動くようにアーキテクチャ(基本設計)を工夫するとともに、独自のコネクタ技術によって誰でも簡単に組み立てが可能になります。ソフトウェア開発環境はArduino(注2)に準拠しています。一般公開後は、仕様書、回路図、パターン図、応用例、プログラムなどが公開され、商業的にも自由に無償で使えるようになります。
IoTやCPS(注3)の応用やサービスは今後大きく発展すると考えられていますが、新規の応用では新しいシステムを一から作らなくてはならず、新しい応用の開拓は容易ではありませんでした。Leafonyはこの困難を取り除くことによって、多くの企業や個人、大学などが新しい応用を簡単に提案・実証し、社会課題を解いたり、新しい産業を創出したりすることを可能にすると期待されます。Leafonyは国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)委託・助成事業による研究開発プロジェクト(注4)の成果を利用しています。
※以下は添付リリースを参照
リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。
添付リリース
関連リンク
関連企業・業界