プレスリリース

古河電工、使い捨てプラスチックを強化プラスチックに再生する技術を開発

2019/5/29 14:15
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発表日:2019年5月28日

使い捨てプラスチックを強化プラスチックに再生する技術を開発

~世界のプラスチック問題に新たな解決策を~

当社は、使い捨てプラスチックと古紙を、独自のワンプロセスで、強化プラスチックに再生する技術を開発しました。

回収されたプラスチックは、紙や異種プラスチックが混在して強度が低く、マテリアルリサイクルに適していません。その為、大半が世界中で焼却、埋め立て、あるいは放置されています。本技術によって、使い捨てプラスチックや古紙だけで、強度アップした強化プラスチックに再生可能です。

既に、飲料用紙パックのリサイクル残渣であるポリアルのリサイクルプロジェクトを、紙容器世界最大手Tetra Pak社や、環境事業世界最大手Veolia社と進めています。又、6月から本技術を使った自社製品を販売開始します。更に、6/18にドイツで開催の「Plastics Recycling Technology」でTetra Pak社と共に本技術を紹介します。そして、国内外の行政機関や、プラスチック業界、リサイクル業界とコンタクトを取って、本技術の普及を進め、地球環境の改善に貢献したいと考えています。

(Mario Abreu氏(Tetra Pak Sustainability VP)からのコメント)

プラスチックゴミに対する効率的、かつ長期的な解決には、世界のリサイクルインフラの大幅な改善が必要と考えています。このためにはパートナーシップが必須であり、Tetra Pak社と古河電工は3年に渡り、ポリアルリサイクルの技術、設備開発を進めてきました。両社で協力して、持続可能で、使用済み飲料パックの価値を高めるリサイクル方法の確立を目指します。

(David Cox氏(Veolia Global Accounts and Marketing SVP)からのコメント)

ポリアルはリサイクルが難しい廃プラです。これを一社で解決するのは困難であり、コラボレーションでしか新たなソリューションが生みだすことはできません。当社はTetra Pak社と既に活動しており、これに加えて古河電工の技術が本問題の解決策となることを期待しています。

■背景

プラスチック使用量の約4割を占めるレジ袋、食品容器等のプラスチック包装材は、わずか1年でゴミとなります。又、食品包装プラのように、複数種のプラスチックや紙で構成されているものが大半です。その為、回収してもリサイクルが困難で、リサイクル率を上げるためには、新たなソリューションが必要です。当社は、過去数十年に渡り、ケーブル廃材やプラスチック製容器包装材などのリサイクル材を積極的に活用し、製品寿命が長いケーブル関連製品に使用してきました。2014年から、紙を含むプラスチックに焦点を絞った研究開発を開始し、Tetra Pak社と世界のリサイクルの実情を調査してきました。

■内容

当社は、リサイクルできていない使い捨てプラスチックや古紙などを原材料にして、ワンプロセスで強化プラスチックに再生する技術を開発しました。紙の主成分はセルロースで、このセルロース繊維同士が水素結合することで紙ができています。又、本来セルロースとプラスチックは混ざり合いませんが、本技術は、紙をセルロース繊維に解繊しながらプラスチックに分散させ、プラスチックを強化させるという、世界で類を見ない独自の技術です。

本技術により、強度を元のプラスチックの約2倍にすることができます。例えば、強度が低いプラスチック材料(LDPE)のレジ袋から、高強度が求められる荷物積載用パレットのプラスチック材料(PP)以上の強化プラスチック材料が作れます。同様に、プラスチックと紙の積層フィルムでできている飲料用紙パックから、ガラス繊維強化プラスチック並みの材料を作ることが可能です。又、この材料は射出成形や押出成形が可能です。

当社は、量産ラインを3月から稼働しており、6月から本技術を使った当社のケーブル関連製品を販売開始します。又、本技術は自社製品への利用に留まらず、世界に向けて発信して普及を図り、地球環境の改善に貢献したいと考えています。

※参考画像は添付の関連資料を参照

■備考

2019年6月18、19日にドイツ、デュッセルドルフで開催される「Plastics Recycling Technology( https://www.ami.international/events/event?Code=C0973 )」にてテトラパック社と共同で本技術を発表します。

○用語解説

ポリアル(PolyAl):飲料用紙パックから再生紙を製造する過程で発生する残渣の呼称。飲料用紙パックは、紙、アルミ、ポリエチレンで構成されており、回収した飲料用紙パックから紙成分を分離し再生紙の原料となる。ポリアルの主成分はポリエチレンだが、紙、アルミが残っており、リサイクル率を上げるためには、新たなソリューションが必要である。

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

参考画像

https://release.nikkei.co.jp/attach_file/0510743_01.png

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